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マンションの管理費相場を知って、今の管理費が高いのか安いのかチェックする

マンション管理費相場の計算機 マンション管理のハウツー
マンションの分譲段階では、販売をしやすくするために、管理費や修繕積立金の当初月額が著しく低く設定されていることや、反対に無駄な管理コストを支払っているため管理費が割高になっているケースもあります。管理費の相場を知ることは、管理費等の見直しの際の判断材料のひとつになります。

相場価格と比較して管理費が適正であるか把握する

まず、適正な管理費とはいくらでしょうか?管理にかかる費用はマンションの設備や、規模によって大きくかわるため、適切な管理費を知ることは簡単ではありません。しかし地域や規模ごとの他のマンションの管理費の相場価格と比較することである程度、自分たちのマンションの管理費が適正であるか把握することができます。

下の【計算機】では、専有面積やマンションの規模・地域・築年数等を入力することで、マンションの管理費、修繕積立金の相場価格を算出することが可能です。

【計算機】「管理費」「修繕積立金」の相場価格

この計算機は、管理費・修繕積立金の額の目安を示して、管理費等の見直しの際の判断材料を提供するために、当研究会が作成したものです。一般的なマンションのおおよその「管理費」と「修繕積立金」の相場価格を算出することができます。計算結果は、平成25年度マンション総合調査結果を基礎データーとして独自の計算式で導き出した値です。
  • 下記のフォームにお部屋の『面積』と『条件』を入力してください。 おおよその『管理費』と『修繕積立金』の相場価格がリアルタイムに算出できます。


  • 相場価格・計算結果

    シミュレーション結果は、マンション総合調査結果や当社独自の基礎データーを基に独自の計算式で導き出した値です。

  注意事項

  • お住まいのマンションの条件等により、計算結果と実際の額が大きく異なる場合があります。
  • 簡易的なシミュレーションですので、お住まいのマンションの管理費等の適正額については、マンション管理士等の専門家にご相談ください。
参考資料

  • 【国交省】平成25年度マンション総合調査結果
  • 【国交省】マンションの修繕積立金に関するガイドライン

相場価格と比較することで知る管理費の適正価格

たとえば、75平米のマンションのお部屋を想定して相場価格を算出してみます。管理費の相場価格計算機管理費の相場価格は、15,084 円となっていますが、実際にマンションを管理するために要する費用は、エレベータの数や機械式駐車場の有無など、マンションの設備によって大きく異なります。

マンションのグレードにあった管理の質が満たされていなければ、それは単に「管理費が安い」だけであって「管理費が適正」とは言えません。

管理費は、マンション管理の質を左右する大切なお金ですので、単に安ければ良いというものではありません。

お住まいのマンションの管理費が相場より著しく高い場合

このように、個々のマンション事情によって、マンションの管理費が異なるのは当然のことです。相場価格との比較は、あくまで参考にすべきものです。しかし、お住まいのマンションの管理費が相場と比較して著しく高額な場合には、無駄なコストを支出している可能性もあります。

マンション竣工以来、管理組合が、一度も管理費の額を見直すことなく高い管理費を支払いつづけているケースがあるからです。

1│管理費は管理会社への支払いだけに使われるわけではない

誤解されやすいのは、毎月支払っている管理費は、管理会社に支払っているのではなく管理組合の口座に納められていることです。確かにほとんどのマンションでは管理会社に業務委託しているので、管理費の利益を含んだ管理委託費が含まれています。

しかし、集められた管理費はマンション管理会社への支払いだけではなく、管理会社以外の保守会社等への支払いの他、共用部分の維持管理や、光熱費、保険料など様々な用途に使われています。

2│管理費を下げるには、コンサルタントを利用するのも良い方法

結局のところ、自分の部屋の管理費の設定が適正であるかを判断するのには個人では難しく、理事会が中心となって管理組合の支出の項目をひとつひとつ試算して判断することが必要になります。しかし、適正な金額を把握することが難しいマンション管理会社への支払い額や、保険契約や電気代などが適正であるかといった判断作業は、管理の知識の乏しい区分所有者を中心とした理事会では困難です。

こうした場合には、マンション管理士や管理コスト削減のコンサルタントを利用するのもひとつの方法です。

ただし、成功報酬制で「管理費削減額の何割かを報酬にするといった」サービスの場合、無理な削減により管理の質が低下したり、居住者の合意形成が不十分なまま、管理会社の変更(リプレイス)が行なわれる危険性もありますので、注意が必要です。

補足│管理費と修繕積立金の違い

これまで、主に管理費の相場についてみてきました。管理費は、日常的な管理を行うための費用(管理委託費や水道光熱費等)など、毎月の経常的な費用をまかなうためのものです。一方で、修繕積立金は、大規模修繕工事を実施するには多額の費用を要するため、大規模修繕工事の実施の際に費用が足りないという事態を避けるために将来に向けてその費用を計画的に積み立てるものです。

このように、使用目的が管理費と修繕積立金とは異なります。

管理費が不足したような場合でも原則としてその穴埋めに使うことはできません。よって、修繕積立金は管理費とは区分して経理処理する必要があります。

なお、修繕積立金の負担額の決定にあたっては、将来予測される各種の修繕工事の実施予定時期と必要な工事見込額を勘案した上で区分所有者間の不公平がないように配慮する必要があります。

まとめ

マンションの管理費とは、建物の共用部分を維持管理するための費用です。管理会社への支払いの他、共用部分の水道光熱費や保険料、管理組合で使用する備品など毎日の日常的な管理コストに費やされます。

管理費の適正な金額は、マンションの管理の質や設備の充実度によって大きくかわる管理コストによって異なります。

しかし、マンションの分譲段階では、分譲会社が管理費や修繕積立金の額を設定をするため、販売をしやすくするために、管理費や修繕積立金の当初月額が著しく低く設定されているケースもみられます。

管理費は、安ければ安いほど良いわけではありません。たとえば、管理員の勤務時間を長くすれば、その分管理コストは掛かります。そうなればどうしても管理費を高くせざるをえません。

どんなマンションにしていくかは、マンションの理事会や総会で決めていきます。ですから自分ひとりが金銭的負担が少ないシンプルな管理で十分と考えても、勝手に管理費を下げることはできません。

管理費の金額を変更するには、理事会が中心となって、議論を重ねた上で総会で承認を得るといった手続きが必要となります。

管理費の相場を知ってある程度、自分たちのマンションの管理費が高いか安いかは判断できても、その後の対応は理事会や総会に委ねられています。

もし「うちのマンションの管理費は高すぎる」と感じたのなら、理事に立候補して積極的にマンション管理に関わっていくしかありません。

補足│管理費相場を国土交通省の調査で確認

マンション管理費の相場については、国土交通省作成のマンション総合調査結果から、地域別、戸数別で知ることができます。https://rijicho.com/kanrihi-s/

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当研究会は、マンション管理に携わるコンサルタント有志によって設立されました。
居住者の高齢化や、無関心などにより理事のなり手が不足している分譲マンションの問題を解決することを目的とした研究・情報発信をおこなっています。

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